クチ トンネル は 何 の ため に?
少ない予算・兵力でゲリラ戦を戦うには、正面対決ではなく、まず敵から姿を隠して欺くことが必要だった。そのため、何の変哲もない農村の野原の地下に250kmにも及ぶ地下道を掘って生活の場を作り、ゲリラ戦を支えていたのだ。
手掘りの地下隠れ家のクチトンネル
クチトンネルは天然の洞窟や塩や炭の坑道を再利用したものではなく、ゼロから手で掘られた穴である。
また、クチトンネルは戦闘員だけでなく、村人の生活をそのまま地下へ移動させたものだ。倉庫や避難所としてだけでなく、住居・炊事場・学校・医療施設までが備わっていた。
戦いの場面に合わせて、クチトンネルのあちこちの出口から神出鬼没に現れるベトコンたちが、軍事大国アメリカを翻弄したのだ。
ベトナムの高温多湿な気候の中、地下も決して快適ではなく、蒸し暑さはかなりのもの。内部は迷路のようになっているうえ、出口は小さく目立たないところに設置されていて、地下住民たちは地上へと外出することが制限されていた。
現在観光見学用に公開されているのは、250kmに及ぶクチトンネルのほんの一部だけだ。観光用の入り口は、実際の大きさから数倍に広げられたというがそれでも、全身に圧迫感を感じる狭さだ。腰をかがめ這うようにして進むのがやっと。
グーグルマップ: クチ トンネル は 何 の ため に?
カオダイ教総本山から車で1時間半ほど、ホーチミンからも1時間半ほどの場所にあるクチトンネルは、ベトナム戦争の民族解放戦線の中心地地下に掘られた地下壕だ。
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